大雨の音を聴きながら寝るとなんだか安心するので、自分は未だに厨二病なのかと心配していたがある日違うと気づいた。
この様子なら大雨警報で明日は休校かも、と期待しながら眠るあの感じを味わえるからだったのだ。
私は休校が大好きであった。
私の記憶にある最高の休校は中学生の頃。
大雨警報が解除された朝にしぶしぶ登校していたら、同級生たちが通学路を引き返してきた。
「?」と思った矢先、彼らは眩しい笑顔で「休校!」とただ一言だけ叫んだ。
見飽きたはずの通学路の景色が色付き踊り始める。
私たちはくるっと回転して、
先程までの倍の歩幅でその道を引き返して行ったのであった。
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