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雑記

グレーの半袖パーカーを着ればみな振り向くと思っていた話

私の黒歴史の中で最も不可解なものが、
中学1.2年の時、私服として半袖でグレーのパーカーをよく着ていたのだが、
なぜか、これを着ていればまわりも「おっ」と思うくらいおしゃれだと思っていた。

なぜだか本当にわからない。
どうせ自信を持つならもう少し派手な柄とかでもよかったのに、
そんな地味な格好のどこに魅力を感じたのかわからない。

それでも、当時はご機嫌でそれを着て出かけていたのを覚えている。

これは私は黒歴史の中で、
思い出して「うわーっ恥ずかしい死にたい」となるような殺傷能力はないが、
マインドの理解できなさでいうとトップのものであった。

そう、そもそも黒歴史というのは、
当時と今とでマインドが違うため生まれるものである。
当時はかっこいいと思ってやっていたことが、
とんでもなくダサいと今は思えたり。

同じ人間の人格であるのに、マインドが変わっていく。
ある意味、これは成長と言えるのではないだろうか。

懐かしいあの頃と違って、
あのパーカーももうかっこいいとは思えなくなってしまった。
今の価値観の方が上等であると言いたいわけではなく、
私の価値観が確かに更新されていることにわずかな喜びを感じるのだ。

ところで、私は大学生のころ冬場になると赤いセーターをたまに着ていた。
コートの下に着るとはいえ派手な色なので、少々こっぱずかしい気持ちもあったが、
比較的気に入って着ていた。

しかし昨冬、突然着れなくなってしまった。
大学を卒業しもう3年経ち、私が25歳になったからだろうか。
それにしたって、これを喜んで着ていたことすら少し恥ずかしく思えたりもしたのだ。

別に赤いセーターくらい、恥ずかしい過去でもなんでもないというのはわかる。
今後、それが黒歴史に感じられるマインドに私が変わることもないだろう。

でもこんな風に、大きく何年前と言わず、ついこの間と今とでマインドが違いすぎて驚くときがあるのだ。
私には今、変化が起こっているのだろうか。

アップデートされると、前のバージョンのサービスは使えなくなる。
しかし全体の容量を食うので他の情報を詰めにくくなる。

そういえばグレーのパーカーを着ていた頃の私は、
いろんなことに興味を持つのに忙しかったかもしれない。