アーティストとして活動する以上、
その活動名なるものを決めなければいけない。
どんなチャレンジでも、最初の準備段階はワクワクするものである。
なんにしよう? あれにしようか、これにしようか。
迷った末、こんなふうに検索してみたりする。
「活動名 決め方」「活動名 診断」「活動名 可愛い」…
自分の力では決められない子羊たちがyahooなりgoogleに教えを乞うている。
それもそのはず、活動名というのは一度決めたら変更できない。
いや、厳密にはできるのだが、
活動名を変更すれば、また新しく覚え直してもらわなければいけない。
なんなら名前が変わったことに気づかれず、そのまま忘れ去られる恐れだってある。
こんな経験ないだろうか?
twitterやインスタなどのSNSで、友人等がアカウント名を変えていたせいで、投稿を見ても「誰だこいつ…?」となってしまった。
フォロー数が多い人なんかだと、それが誰か照らし合わせずに終わることもある。
それと同じだ。
そんな悲しい事故を防ぐためにも、変更したくなるような活動名は回避すべきである。
今回は、自らもアーティストとして様々な活動名を見てきた私が、
「こんな活動名はやめろ!」をいくつか紹介していく。
①検索にひっかからない名前はやめろ
一番多いのが「下の名前オンリー」のタイプである。
例えば「りょう」や「美亜」とか、「saya」などである。
驚くべきことだが、無名なアマチュアほどこの名乗り方をしている者が多い。
まあフルネームほど特定のリスクも高くないし、無難であるとは思うのだが、
youtubeなんかで検索したとき、他のコンテンツに埋もれやすい。
例外的に最近だと「優里」とか「瑛人」とかがいるが、まあ本当に例外的である。
非推奨。
②読めない名前はやめろ
具体的に言うと、あなたの祖母祖父に見せて「….?」となる名前はだめ。
King Gnuを一発で読めるご老人がいれば、単純に知識人であるか、目が悪くてGが見えなかったかのどちらかである。
その他、やけに長い横文字系や当て字などもリスキー。
ブレイクしているからこそいうのだが、
「ASIAN KUNG-FU GENERATION」もなかなか攻めた名前であると思う。
逆に「ゲスの極み乙女。」などはキテレツな名前だが読めるは読めるのでセーフである。
これが良くないというのも①と似た理由だが、
仮にあなたの演奏している動画などが少しだけ拡散されたとしても、
その後「〇〇ていう人の動画、よかったな…」と言えなければそのまま忘れられる恐れがある。
まあ、また調べ直してもらえるほどのインパクトを与えていれば良いが、
そうでなかった場合のためにもやめておくのがベター。
③ふざけた名前はやめろ
早い話、活動名でウケを狙いに行くのはやめたほうがいい。
活動初期というのは、まずあなたの周りの人に活動を見てもらい、
良ければ拡散や宣伝をしてもらうことから始めなければならない。
そして、周りの人というのはあなたの性格やセンスがどんなものかある程度把握している。
なので、そんなあいつがどんな名前をつけるのかと少し気になっている。
そこで滑ったならもう終わりである。
もう拡散などしてもらえない。
活動名でスベったアーティストは、
その恥名を抱えながらネットの海で孤独死する運命である。
④食べ物をひらがなにして最後に「。」をつけるのはやめろ
白状すると、これが言いたいための本記事であった。
例:「はくまい。」「ささみ。」「こまつな。」「きんぴら。」
などである。これに関しては、
なぜ辞めるべきかという理由はなく、私が個人的に嫌いだというだけである。
どれくらい嫌いかというと、戦争より嫌いである。
まあその理由を強いていうなら、
ネット上を主な活動場所としている方に多いこの名前、いざ生の現場に出た時にこれを名乗るのは相当勇気がいるためだ。
「そうだ、『うに。』という名前で活動しよう!」と20歳くらいのあなたが思い立ったとして、あなたは何年後にブレイクするつもりだろうか。
この世は甘くないので5年10年かかるかもしれない。
念願のブレイクを果たしたとしても、
アラサーになったあなたはミュージックステーションで、
胸を張って「うに。です!」とタモリに言えるのだろうか。
私だったら入場時の階段を降りる時点でもう無理である。
t.A.T.u.のように直前で出演ドタキャンするかもしれない。
あと、あえておっさんが好きそうな渋系の食べ物を選べばいいと思っている輩もいるが、
あまり変わらないのでやめたほうがいい。
あと「ちくわ」とか「はんぺん」などの練り物系になぜかシュールさを感じている輩もいるがこれもやめたほうがいい。
以上4パターンの紹介であった。
先にも書いたが、本記事は④が言いたいだけのことであったので、
最後に言いたいこともなにもないのだが、
一つ真面目にアドバイスでもするなら、
思い切って本名フルネームという手も良いと思う。
文字数が増える分、①のような問題は回避しやすいし、
自分のパーソナルを提示するという意味でも信頼性が高くなったりもする。
しかし、本名をネットに晒すというのはリスキーなことである。
ブレイクでもすればどうせバレることになるかもしれないが、
そこらへんは慎重に考えて判断してほしい。
どうしてもなら、フルネームの偽名を使っても良いかもしれない。
あと、意外に良いのがウケを狙わない地元or身内ネタである。
例えば近所の有名なパン屋の名前とか、友達の犬の名前などである。
すでにネーミングされたものを拝借するというのはある意味便利な方法であるし、
由来など聞かれた時に「必死こいて考えた感」が無いほうがスタイリッシュである。