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雑記

【考察】なぜ「ドわすれ」すると「とくぼう」が上がるのか? (ポケモン)

 

頭を からにして 一瞬 なにかを 忘れることで 自分の 特防を ぐーんと あげる。

 

 

ポケモンで「ドわすれ」という技がある。
上に記したのがその技のゲーム内での説明文だ。

この技を覚える代表的なポケモンとして「まぬけポケモン」ヤドンなどがいる。

ちなみに「特防」というのは「特殊防御力」の略で、
パンチやキックのように物理的ではない、
ビーム、念力のような攻撃に対する防御力の数値なのだが、

「ドわすれ」なる技を使うとなぜかこの「とくぼう」が上がるのである。
私は以前からこの理屈がわからなかった。

というのも、他のステータスを上げる技に関しては「なるほど」というものが多い。

「かたくなる」という技を使うと「ぼうぎょ」が上がる。
とても分かりやすい。

「つめとぎ」を使うと「こうげき」と「めいちゅうりつ」が上がる。
なるほど、わかる。

「めいそう」を使うと「とくこう(特殊攻撃力)」と「とくぼう」が上がる。
これもわかる。

そして、「ドわすれ」をすると「とくぼう」があがる。
うーん、これだけしっくりこない。

気になった私はGoogleで検索した。
私と同じ様に疑問を持っている人はいた!のだが、
その答えになる様な公式の情報はなかった。ので、自分で考えてみる。

 

 

 

なにかを忘れることで頭が空っぽになり、防御力が上がる。
つまり頭に詰まっていた情報やらなんやらのせいでダメージを多く受ける羽目になる。

この「情報」というのが邪念のことを指すわけでもないように思える。
それだと「めいそう」と被ってしまうためだ。

そして無視できない情報として、
この技が初出した頃のポケモンでは「とくこう」と「とくぼう」のステータスが分かれておらず、一括りにして「とくしゅ」という数値になっており、
「ドわすれ」はそのとくしゅを二段階も上げる技であった。

今で言うなら「とくこう」「とくぼう」両方を二段階上げる様なもの。
それぞれを一段階上げる「めいそう」の上位互換のような存在である。

つまり邪念を捨てる瞑想よりも、「ドわすれ」することは効果の高い行動であるのだ。

 

 

このあたりで私の予想であるが、
脳の搭載メモリーが少ない人間ほどメンタルは強い、ということかな、と思う。

以下、少々話が飛躍するが、

ストレス社会の中で生きるにあたって、一番有利な性格は鈍感であることだ。

「様々な経験を経て、強い耐久力を得た人」ではない。

職場での人間関係や、労働体制、業務内容への不満。
社会の中では様々な心的ストレスが押し寄せるが、

そんなとき「負けないぞ」とか「頑張ろう」というマインドを持てるのは立派なことだ。
しかし人の心にはいつか限界が来る。
それよりも、受けたストレスをストレスと捉えないで過ごせる人間が最強であるのだ。

また、外回り営業など数字で結果を示すタイプの仕事でも、そういった鈍感な人間は強い傾向にある。ざっくり言うならば、人の顔色やリアクション問わずガンガンいけるためだ。

飛び込んで営業して、迷惑そうに追い返されても「だめなら仕方ない、次」といちいちダメージを負わない。

これは気持ちの切り替えがうまいとかではなく、切り替えるまでもなく常時平常なのである

こういったように、ダメージに鈍感であるためには、複雑な脳や性格の構造は不要なのだ。
相手の言うことを深読みして自滅したり、あの時あの頃言われたことをいつまでも覚えていたり。

そんなことを考える「容量」もないくらいメモリーを減らす「ドわすれ」こそが強く生きる秘訣である。

結論をまとめると、

忘却により自らの脳のメモリーを減らし、
他のストレス(ダメージ)が介入できないようにするためとくぼうがあがる

である。

 

 

思わぬライフハック的な結論になった。
まあ、なんの痛みも感じない奇人になりたいとは思わないが、手本にしたいとは強く思う。

同時にひとつ気になるのが、
あくまで「わすれる」でなく「ドわすれ」だということである。
冒頭の技説明文にもあるように、
「ドわすれ」は一時的に何かを忘れるだけである。

それは、バトルが終わればまた思い出すと言うことだろうか。
実際、能力アップの効果はそのバトル中しかかからない。

バトルが終わると、思い出す様にストレスが戻ってくるとすれば、
ポケモンも気の毒な人生である。